こんにちは、英語教師の五十嵐健太です。今日は、私自身の経験を元に、英語が苦手な中学生の皆さんに向けて、英語を好きになるきっかけについてお話ししたいと思います。
私も中学生の頃は英語が大の苦手でした。授業についていくのがやっとで、テストの点数も芳しくありませんでした。そんな私が、どうやって英語を好きになり、今では英語教師として生徒さんに英語を教えているのか。その転機となったエピソードを皆さんにシェアできればと思います。
英語学習に悩んでいる中学生の皆さん、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。きっと、英語と向き合うヒントが見つかるはずです。
中学生時代、英語は苦手科目だった
中学生の頃の私は、英語が大の苦手でした。当時の英語の授業は、ただひたすら教科書を読んだり、文法問題を解いたりの繰り返しで、全くと言っていいほど英語に興味が湧きませんでした。
英語の授業についていけなかった理由
私が英語の授業についていけなかった一番の理由は、基礎となる単語力が乏しかったことです。新出単語の意味が分からないまま、次々と文法事項が出てくるので、授業の内容がどんどん難しくなっていくように感じました。
また、教科書のリスニング問題では、ネイティブスピーカーの発音に慣れておらず、何を言っているのか全く分かりませんでした。
英語に対する苦手意識が深まった経験
中学2年生の時、ALTの先生とのコミュニケーションで、英語に対する苦手意識が深まったことがありました。ALTの先生に話しかけられた時、簡単な質問にも上手く答えられず、クラスメイトの前で恥ずかしい思いをしました。
この経験から、「自分には英語は向いていない」と思い込むようになり、英語学習に消極的になってしまいました。
英語学習を諦めかけていた時期について
英語の授業が分からないまま中学3年生になり、高校入試が近づいてきた頃、英語の成績は相変わらず低迷していました。模試でも、英語の偏差値は軒並み40台。このままでは志望校に合格できないと不安になり、一時は英語学習を諦めようとすら考えていました。
しかし、ある出来事をきっかけに、私の英語学習に対する意識は大きく変わることになります。
英語の面白さに気づいたきっかけ
私が英語の面白さに気づいたきっかけは、中学3年生の夏休みにありました。
洋楽との出会いがターニングポイントに
ある日、友人から洋楽のCDを借りたのですが、その中に収録されていた曲の歌詞カードを見て衝撃を受けました。私の大好きなアーティストの曲の歌詞が、英語で書かれていたのです。
今まで、英語は勉強の対象でしかありませんでしたが、自分の好きな音楽にも英語が使われていることに気づき、英語を学ぶ意義を感じ始めました。
英語の歌詞を理解したいと思うようになった
CDを借りた友人に、「この曲の歌詞の意味が知りたい」と相談すると、「じゃあ、一緒に訳してみよう」と言ってくれました。友人は英語が得意で、私にとっては心強い存在でした。
二人で辞書を片手に、一生懸命歌詞を訳していくうちに、今まで勉強では味わえなかった英語の面白さを感じるようになりました。歌詞の中には、教科書では習わないような表現もたくさんあり、英語の奥深さを実感しました。
好きな曲を通して英語の学習が習慣化
洋楽の歌詞を訳すことが面白くなってからは、毎日のように英語の歌詞と向き合うようになりました。お気に入りのアーティストの新曲が出るたびに、歌詞の意味を調べ、分からない単語や表現はノートにまとめる習慣ができました。
気づけば、英語の勉強が苦痛ではなく、楽しみの一つになっていました。学校の授業で習う英文法の規則も、音楽を通して自然と身につけることができました。
英語学習におけるメンタルの重要性
英語学習を続けていく上で、メンタル面の重要性は切り離せません。英語が苦手な中学生の皆さんには、特に意識してほしいポイントです。
英語を学ぶ目的を見つけることの大切さ
英語学習を続けるためには、明確な目的意識を持つことが大切です。私の場合は、好きな洋楽を理解したいという思いが原動力になりましたが、皆さんなりの目的を見つけてみてください。
例えば、将来の夢を実現するために英語が必要だと感じたり、海外旅行に行った時に現地の人とコミュニケーションを取りたいと思ったりするかもしれません。自分なりの目的があれば、英語学習のモチベーションを維持しやすくなります。
小さな成功体験の積み重ねが自信につながる
英語学習では、小さな成功体験を積み重ねていくことが自信につながります。例えば、初めて英語で自己紹介ができた時、リスニング問題で正解が取れた時、英語の本を1冊読み終えた時など、それぞれの頑張りを認めてあげることが大切です。
一つ一つの成功体験が、「自分にもできる」という自信を育ててくれます。苦手意識を克服するには、まずは小さな一歩から始めてみましょう。
失敗を恐れず、チャレンジし続ける勇気
間違いを恐れずに、英語でコミュニケーションしようとするチャレンジ精神も大切です。私も英語の授業で恥ずかしい思いをしたことがありますが、その経験があったからこそ、もっと英語を勉強しようと思えたのです。
失敗は成長のチャンス。「話せない」「間違えるかも」と不安に感じるのは当然ですが、その気持ちに負けずに、勇気を持ってチャレンジし続けることが英語上達への近道だと私は考えています。
効果的だった英語学習法
ここからは、私が実際に試して効果があった英語学習法をご紹介します。
洋楽を活用したリスニング力アップ術
先ほども触れましたが、洋楽は私の英語学習に大きな影響を与えてくれました。特にリスニング力の向上には、洋楽を活用することをおすすめします。
お気に入りの洋楽を聴きながら、歌詞を見ずに歌えるようになるまで何度も聴き返しましょう。慣れてきたら、歌詞を見ながら、シャドーイング(聞こえてきた英語をすぐに真似して声に出す練習法)にチャレンジしてみてください。
洋楽に合わせて英語の発音やリズムをマスターすることで、自然とリスニング力がアップします。
語彙力を伸ばすための単語帳活用法
英語を読んだり聞いたりする際に、知らない単語が出てきたら、必ず単語帳にまとめるようにしましょう。私のおすすめは、自分で例文を作ることです。
単語の意味を日本語で書くだけでなく、その単語を使った英語の例文を自分で考えて書いてみてください。例文を作ることで、単語の使い方が身につき、語彙力アップに役立ちます。
また、単語帳は定期的に見直すことが大切です。私は、1週間に1回は単語帳を復習するようにしていました。復習の際は、英語の例文を見て、日本語の意味を思い出す練習をすると効果的です。
オンライン英会話で話す力を鍛える
英語を話す力を伸ばすには、実際に英語を使ってコミュニケーションする機会を増やすことが何より重要です。でも、日本にいると中々そういう機会がないですよね。そんな時におすすめなのが、オンライン英会話です。
オンライン英会話サービスを利用すれば、ネイティブスピーカーの先生と1対1で会話する機会が得られます。私は高校生の時に、週に1回のペースで利用していました。
最初は緊張して上手く話せませんでしたが、回数を重ねるごとに徐々に慣れていき、英語で自分の考えを伝えられるようになりました。オンライン英会話は、自宅にいながら英会話の練習ができる手軽さが魅力だと思います。
英語学習を楽しむためのアドバイス
最後に、英語学習を楽しむためのアドバイスをお伝えします。
好きなコンテンツで興味を持続させる
英語学習を続けるためには、自分が興味を持てるコンテンツを見つけることが大切です。私の場合は洋楽でしたが、皆さんには皆さんなりの「好き」を見つけてほしいと思います。
例えば、映画やドラマ、YouTubeの動画、オンラインゲームなど、英語に触れる機会は今ではたくさんあります。自分の好きなジャンルから始めてみると、自然と英語学習が継続できるはずです。
仲間と一緒に学ぶことでモチベーションアップ
一人で勉強していると、どうしてもモチベーションが下がってしまう時があります。そんな時は、友達や家族など、周りの人に協力してもらいましょう。
私の場合は、英語が得意な友人に助けてもらったことで、英語学習が楽しくなりました。皆さんも、一緒に英語を勉強する仲間を見つけてみてはいかがでしょうか。時には競争し合ったり、教え合ったりしながら、お互いに高め合える関係が理想的です。
自分なりの目標を設定し、達成感を味わう
最後になりますが、英語学習では自分なりの目標を設定し、達成感を味わうことが大切だと思います。目標は、無理のない現実的なものがいいですね。
例えば、「1ヶ月で英単語を100個覚える」「TOEICで500点取る」など、具体的な目標を立ててみましょう。そして、目標を達成したら、ご褒美を用意するのも良い方法です。
目標達成の喜びを味わうことで、英語学習へのモチベーションがさらに高まっていくはずです。
まとめ
自分の経験を振り返ってみて、英語を好きになるきっかけは人それぞれだと感じました。大切なのは、自分なりの目的や楽しみ方を見つけることだと思います。
英語学習におけるメンタルの重要性も忘れないでください。小さな成功体験を積み重ね、失敗を恐れずチャレンジし続ける姿勢が、英語力アップにつながります。
また、効果的な学習法を取り入れることで、英語学習の質を高めることができます。洋楽、単語帳、オンライン英会話など、自分に合った方法を見つけてみてくださいね。
最後に、英語学習を楽しむためのアドバイスをまとめておきます。
- 好きなコンテンツで興味を持続させる
- 仲間と一緒に学ぶことでモチベーションアップ
- 自分なりの目標を設定し、達成感を味わう
皆さんが、これらのアドバイスを参考に、英語学習を楽しんでいけたら嬉しいです。
英語が苦手だと感じている中学生の皆さん、私は皆さんの味方です。一緒に頑張っていきましょう!